はじめに──排水口の抜け毛が気になった
最近、お風呂の排水口にたまる抜け毛が少し気になるようになりました。
47歳にもなると、「そろそろ薄毛が始まるのでは?」と不安になる瞬間があります。鏡で頭頂部をチェックする回数も、20代や30代の頃より確実に増えました。
そんなタイミングで興味を持ったのが、Genoplan(ジェノプラン)という遺伝子検査サービスです。DNAから体質や疾患の「なりやすさ」を調べられるというもので、以前からテクノロジー好きとして気になっていました。
どうせなら比較してみたいと思い、父にも協力してもらって検査を受けてもらいました。すると、私も父も「男性型脱毛症(AGA)になりやすい傾向が高い」という、ほぼ同じ結果が表示されたのです。

どうもはじめましてDavid と申します。
実体験ベースで健康・AI・資産形成を発信しています。
この記事を書いている私は47歳男性です。実際にGenoplanの遺伝子検査を受け、AGA(男性型脱毛症)に関する自分の遺伝的傾向を確認してみました。

正直、結果を見た瞬間は少し身構えました。上記の結果は全く私と同じです。
「やっぱり遺伝って強いのか……」
しかし、その直後に別の疑問が浮かびました。私は現在47歳ですが、頭頂部を含めてかなり毛量が多い方だからです。
Genoplanの結果
Genoplanのレポートでは、以下のような判定が表示されました。
男性型脱毛症になりやすい傾向:日本人平均より高め
しかも父もほぼ同じ傾向です。
一般的にAGAは遺伝的要因が強いと言われています。父と同じ結果が出たことで、「家族に共通する体質がある」という意味では納得感もありました。
こちらが母親の診断結果です。女性なので「男性型脱毛症」という項目がありません。

ただ、ここで重要なのは、「リスクが高い」と「すでに薄毛である」はまったく別の話だということです。
47歳時点の私の頭髪
私は現在47歳です。白髪はかなり増えてきたので実は髪を染めていますが、毛量そのものについては今のところ大きな悩みはありません。特に気になる頭頂部についても、家族や友人から「薄くなったね」と言われたことはほとんどありません。
実際の頭頂部の写真は、普段使っているX(旧Twitter)にも掲載しています。
👉 白髪が多いので髪は染めていますが、頭頂部の状態はXに掲載しています
もちろん、SNSに写真を載せること自体には賛否があると思います。ただ、今回は「遺伝子検査の結果」と「実際の状態」を比較するために、あえて公開できる範囲で記録として残しています。ただ、撮影者からすると「あんたドフサじゃん、、、、全然抜け毛なんて気にしなくていいよ」とは言われましたが、排水口の抜け毛見るときになります
父と私を比較してみる
| 項目 | 父 | 私(47歳) |
| Genoplan AGA判定 | 高め | 高め |
| 現在の頭頂部 | 年齢相応 | かなり毛量あり |
| 育毛治療 | なし | なし |
| 筋トレ習慣 | 少ない | 格闘技をやっているが、純粋なウェイトトレーニングは非常に少ない |
こうして並べてみると、遺伝的傾向が似ていても、現在の状態は完全には一致していないことが分かります。このズレが、今回いちばん興味深かった点でした。
「薄毛は母親から遺伝する」は本当なのか
昔から、「ハゲるかどうかは母方の祖父を見ろ」という話をよく聞きます。
実はこれには一定の根拠があります。男性はX染色体を母親から受け取るのですが、AGAに関係するとされる有名な「アンドロゲン受容体(AR)遺伝子」はX染色体上に存在します。そのため、「母方の家系の影響が大きい」という考え方が広まったのでしょう。
ただ、ここで私の家系を振り返ってみると、話は少し複雑になります。
母方の家系を調べてみた
私の記憶では、母方の親族には「男女ともにかなり毛量の多い人が多い」という印象がありました。「じゃあ母方は関係なさそうだな」と思っていたのですが、母に聞いてみると意外な答えが返ってきました。
「いや、私から見ておじいちゃん(つまりあなたの曾祖父)は薄毛だったよ」

薄毛だったんかーい。でも私は曽祖父の写真を見たことがないので、どれくらい薄毛だったのかわからないです。
つまり、以下のようになります。
- 母方の祖父 → フサフサ
- 母方の曾祖父 → 薄毛
ここで、さらに思い当たる事実があります。実は私の兄はかなり薄毛なのです。兄は私よりも明らかにAGAの特徴が強く出ています。
この事実を踏まえると、「母方の曾祖父から受け継がれた遺伝的要素が、兄には強く現れ、私にはあまり現れていない」と考えると、なんとなく納得感が出てきました。
もちろん、これは医学的に証明できる話ではありません。しかし、家系を観察すると「単純に父だけを見ればいいわけではない」ということは実感します。
兄弟でここまで違うのが面白い
私と兄は同じ両親から生まれています。それなのに、以下のような違いがあります。
- 兄 → 薄毛傾向が強い
- 私 → 47歳時点でかなり毛量が残っている
兄弟はDNAを半分ずつ共有していますが、どの遺伝子をどの組み合わせで受け継ぐかは完全には同じではありません。このことを考えると、AGAは「ハゲ遺伝子が1個あるかないか」で決まる単純なものではないということがよく分かります。
「遺伝子 = 運命」ではないのかもしれない
私はもともと、「遺伝子検査はかなり未来を予測できるもの」だと思っていました。しかし今回の結果を見ると、以下のような状況です。
- 遺伝的素因はある
- 父も同じ傾向
- 兄には薄毛が出ている
- でも私は47歳時点で強く発現していない
ここで感じたのは、遺伝子は“運命”というより、“傾向”を示しているのではないかということでした。
例えば天気予報で「降水確率70%」と言われても、必ず雨が降るわけではありません。遺伝子検査もそれに近く、「なりやすさ」「発症リスク」「統計的な関連性」を示しているのであって、「必ずそうなる」と断定するものではないのでしょう。
AGAと円形脱毛症は別物だった
実は今回、別の項目として「円形脱毛症になりやすい傾向」も表示されました。最初は「薄毛リスクのことかな?」と混同していたのですが、調べてみるとこれはAGAとは別のものです。
- 男性型脱毛症(AGA)男性ホルモン(アンドロゲン)、遺伝的感受性、加齢などが関係します。
- 円形脱毛症自己免疫の異常、ストレス、体調変化、遺伝的素因などが関係すると考えられています。

ちなみに私は20代の頃、仕事辛かったときに、「円形脱毛症」だと判断されました。仕事楽になったらすぐに髪の毛回復しました。
つまり、「脱毛症」という言葉は同じでも、原因も仕組みもかなり違うわけです。このあたりは、実際に検査を受けてみて初めて意識するようになりました。
Genoplanを家族で比較して分かったこと
今回、父と私で結果を比較したことで、単に「当たった・外れた」ではなく、遺伝と環境の関係を考えるきっかけになりました。
さらに、兄の薄毛という現実を加えてみると、
- 父にもAGAリスクがある
- 母方にも薄毛の祖先がいる
- 兄には発現している
- 私には今のところ強く発現していないという、かなり複雑な家系図が見えてきます。
これは、「薄毛は父親から来る」「薄毛は母親から来る」といった単純な二択では説明しきれません。
遺伝子検査は「ヒント」として使うのがちょうどいい
誤解してほしくないのですが、私はGenoplanを否定したいわけではありません。むしろ、以下のような点ではかなり満足しています。
- 自分の体質に興味を持てた
- 家族と比較するという面白い体験ができた
- 「遺伝」と「現実」の違いを考えるきっかけになった
ただ、結果を見て過度に落ち込んだり、「将来は絶対こうなる」と決めつけたりするのは、少し違うのではないかと感じました。
まとめ:47歳の今、私が感じていること
Genoplanで父と私の両方に「男性型脱毛症になりやすい傾向が高い」という結果が表示されました。さらに、兄には実際に薄毛傾向があります。一方で、私は47歳の現在、頭頂部を含めてかなり毛量が残っています。
母方の曾祖父が薄毛だったという話を聞いたことで、「母方の遺伝を見る」という昔の言い伝えにも、ある程度の理由はあるのかもしれないと思うようになりました。
しかし同時に、父にも同じAGAリスクがあり、兄弟でも発現の仕方が大きく違うことを考えると、AGAは“母親から来るか父親から来るか”という単純な話ではなく、父方・母方の両方から受け継ぐ多数の遺伝子と、年齢や生活環境が複雑に関わっているのだと感じています。
今回の体験を通して強く思ったのは、遺伝子は未来を決める絶対的な宣告ではなく、「こういう傾向があるかもしれない」という参考情報の一つにすぎないということです。

遺伝子検査は、人生を決めるものというより、
- 自分の体質を知る
- 生活習慣を見直す
- 家族との共通点や違いを考えるための「きっかけ」として使うのが、私にはいちばんしっくりきました。
もし同じようにGenoplanの結果を見て不安になっている人がいるなら、私のケースが「リスクが高い = すぐにそうなる、ではない」という一つの参考例になればうれしいです。
※本記事は個人の体験談です。遺伝子検査の結果は統計的な傾向を示すものであり、男性型脱毛症(AGA)やその他の疾患の発症を診断・確定するものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考記事
Genoplanで参考にされた、脱毛と遺伝に関する論文のリンクを紹介しておきます。参考文献の信頼度は82点とGenoplan から評価されているので、信頼に足る論文だと評価できそうです

男性型脱毛症(AGA)に関するゲノムワイド関連解析(GWAS)により、リスクの38%を説明する71個の感受性遺伝子座が特定された (下記リンクよりご覧ください)
GWAS for male-pattern baldness identifies 71 susceptibility loci explaining 38% of the risk