はじめに Genoplan で遺伝子検査してみよう
「知能は遺伝するの?」
一度はこんな疑問を持ったことがある人も多いのではないでしょうか。
最近ではDNA検査サービスが普及し、自分の体質だけでなく、「記憶力」「数学への自信」「空間認識能力」などまで分析できるようになりました。
私は今回、Genoplanで遺伝子検査を受けてみました。
結果は次のようになりました。
- 数字記憶力:得意
- 空間・視覚記憶:得意
- 長期記憶力:得意
- 数学に対する自信:強い
- 老化による記憶力低下:やや早い
- 運動による記憶力向上:効果は小さい傾向
下記は実際のレポートのキャプチャです

なんだかよくわからん。。。。。。
最初に結果を見たときは、
「SNP? intergenic? AG? 2q31.1?」
正直まったく意味が分かりませんでした。
そこで、Gemini などAIの力を借りたり、参考論文も読みながら初心者向けに整理してみました。
SNPって何?
Genoplanには
SNP
という言葉が出てきます。下記は実際のレポートの抜粋です

これは Single Nucleotide Polymorphism の略です。
難しい名前ですが、簡単にいうと
DNAの1文字違い です。
例えば、
AAAAAGAAAA
というDNAを持つ人もいれば、
AAAATGAAAA
という人もいます。
この
A → T
というたった1文字の違いをSNPと呼びます。
人間のDNAは約30億文字あります。
その中には1000万か所近いSNPが存在すると言われています。
例:空間・資格記憶力
なんだか昔空間図形が得意な人が知能が高いというようなことを聞いたことがあります。もう30年以上前のことですが、空間把握能力、記憶能力がないと、道に迷ったり、空間図形の問題とかが解けないというのもなんとなく理解ができます。私のGenoplan における結果は下記のとおりでした。

2q31.1って何?
そのレポートを紐解いてみるともう少し詳しい説明が書かれていました。

2q31.1
と書かれていました。これは
染色体上の住所 です。
東京都で例えるなら、
東京都
足立区
○丁目
のような住所だと思えば大丈夫です。
つまり
「DNAのこの場所を調べました」
という意味になります。
intergenicって何?
私が一番分からなかった言葉です。
実は intergenic とは
遺伝子そのものではない場所
という意味です。
イメージすると、
遺伝子
■■■■■■■■
←ここ
intergenic
■■■■■■■■
遺伝子
になります。 昔は 「役に立たないDNA」 と言われていました。 しかし近年では
遺伝子のON・OFFを調節する 「スイッチ」 のような役割があることが分かってきているらしいです。
AGって何?
私の結果は
AG
でした。
人は父親と母親から1本ずつ染色体を受け継ぎます。
そのため、
AA
AG
GG
など様々な組み合わせがあります。
私の場合は
Aを1つ
Gを1つ
持っているという意味です。
影響因子Aとは?
ここも誤解しやすいポイントです。
影響因子Aとは
「Aを持っている人は平均すると少し有利だった」
という意味です。
例えば100万人を調べて、
Aを持つ人の平均点が75点、
Gを持つ人が74点だった場合でも、
統計的には有意差があると判定されることがあります。
つまり、
個人レベルではほとんど分からない程度の差でも、大規模な研究では意味を持つことがあるようです。
私の結果を見て感じたこと
私の結果では
- 数字記憶
- 長期記憶
- 空間認識
が得意という判定でした。
振り返ってみると、
私は仕事で
- ネットワーク構成図
- Kubernetes
- Linux
- AWS
などを長年扱っています。
システム全体の構造を考えることが好きです。もちろん、「遺伝子がそうだからITが得意になった」とは言えません。
逆に、長年システム構成図を見続けた結果、空間認識能力が鍛えられた可能性もあります。どちらが原因かは分かりません。しかし、「自分の得意分野を客観的に見る」きっかけにはなりました。
この研究はどれくらい信頼できる?
今回Genoplanが参考にしている論文は、
約27万人という非常に大規模なデータを使って解析されています。
このような研究を
GWAS(Genome-Wide Association Study)
と呼びます。
数百人ではなく、
数十万人を対象としているため、
統計学的な信頼性は非常に高い研究です。
しかし、
それでも
「遺伝子だけで知能を予測できる」
というわけではありません。
実際には、
何千もの遺伝子が少しずつ影響し、
さらに環境要因も大きく関係しています。
「知能は遺伝しない」は正しい?
さてそれでは私の両親の結果はどうかといいますと、、、、、、全く同じでした。。。。知能が関わりそうな部分は全く同じ、両親ともに下記の結果となっています

その他上記で私が貼り付けた内容も完全に一致します。確かに知能が遺伝といわれてもこの結果だけを見れば、納得してしまいます。(あ、、、ちなみに私は東大卒ではないです。東京の私立文系卒です。兄と違って、そんなに頭は良い方ではないと思います)
まとめ
今回Genoplanの結果を調べてみて感じたことは、DNA検査は「あなたの未来を決めるもの」ではなく、「あなたの傾向を知るための参考資料」だということです。私自身、最初は「SNP」「intergenic」など意味不明な言葉ばかりでした。しかし調べてみると、DNAは「能力を決定するもの」ではなく、あくまで生まれ持った傾向を教えてくれる地図のような存在だと分かりました。自分の強みや弱みを知るきっかけとしては、とても面白い体験だったと思います。