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【南米縦断記Vol.1】インカ帝国・天空への助走。高山病対策でクスコをスルーして「聖なる谷」オリャンタイタンボと謎の円形遺跡モライへ

david 2026年1月18日

🌎
ルート

南米ゴールデンルート

🛡️
重要戦略

高度順応ファースト

👽
ミステリー

インカの謎技術

この記事の目次(クリックしたらジャンプ)

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  • ✈️はじめに:2017年11月、アンデスへの旅立ち
  • 📉標高3,400mの洗礼と「高度順応」の戦略
    • 標高比較データ
  • 🌽聖なる谷の絶景と雨季の気配
  • 🛸宇宙船の発着場?謎の円形遺跡「モライ(Moray)」
    • 💡正体は「インカの農業試験場」!?
  • 🏰砦か、神殿か。巨石の村「オリャンタイタンボ」
    • 息を切らして登る段々畑
    • 山肌に浮かぶ神の顔「ピンキュイリュナ」
  • 🌙旅の初日を終えて
  • 🚋次回予告:いざ、天空の都市へ!

✈️はじめに:2017年11月、アンデスへの旅立ち

一生に一度は行きたい場所、南米。
2017年11月、私は地球の裏側、ペルーの大地に立っていました。直行便はないので、テキサスのダラス経由での長旅です。

🛂パスポート・トラブルメモ

私のパスポートには過去の「イラン渡航スタンプ」があるため、アメリカを経由するだけでも特別な手続きが必要でした。
今回はB1ビザ(商用・観光ビザ)を取得してクリア。アメリカ大使館が近くにあるって本当に便利だと痛感しました。

※本記事は2017年の記録を、当時のメモと記憶を頼りに再構成しています。うろ覚えの箇所や、現在とは状況が異なる可能性がある点をご容赦ください。

今回の旅の目的は、南米大陸の「ゴールデンルート」を縦断すること。
インカ帝国の象徴であるマチュピチュ遺跡から始まり、チチカカ湖を越え、ボリビアのラパス、そしてウユニ塩湖、最後には世界一危険なデス・ロードまで駆け抜ける、怒涛の10日間です。

この記事では、旅の初日、ペルーの空港に降り立ち、マチュピチュへの玄関口である「聖なる谷(セイクリッド・バレー)」を目指した記録をまとめます。
いきなりマチュピチュへ行かず、あえてこの谷を選んだのには、アンデスの旅ならではの「ある重要な理由」がありました。


📉標高3,400mの洗礼と「高度順応」の戦略

ペルーの観光拠点となる街、クスコ(Cusco)。
かつてインカ帝国の首都として栄えたこの美しい街は、標高約3,400mに位置しています。富士山の山頂(3,776m)に迫る高さです。
飛行機から降りた瞬間、空気の薄さを肌で感じました。少し早足で歩くだけで息が切れる感覚。これが「高地」です。

多くの旅行者はクスコに宿泊してからマチュピチュへ向かいますが、私はあえて「クスコに泊まらず、すぐに標高を下げる」というルートを選びました。

標高比較データ

  • 🔴 クスコ 標高 3,400m
  • 🟡 聖なる谷(今回宿泊) 標高 約2,800m
  • 🟢 マチュピチュ 標高 約2,400m

実はマチュピチュやその手前の谷の方が、クスコよりも標高が低いのです。
高山病(ソローチェ)のリスクを避けるため、まずは標高の低い「聖なる谷」で体を慣らす。これが南米旅を成功させる鉄則です。

私は個人的には高地でも平気なタイプでしたが、心配な方は日本で高山病の薬(ダイアモックス等)を処方してもらってから来ることを強くおすすめします。


🌽聖なる谷の絶景と雨季の気配

クスコから車(ローカル感満載のちょっと汚めのバス)を走らせると、車窓の景色は荒涼とした大地から、徐々に緑豊かな渓谷へと変わっていきます。
ウルバンバ川沿いに広がるこのエリアは、インカ時代にトウモロコシなどの重要な生産地だった場所で、「聖なる谷(Sacred Valley)」と呼ばれています。農業を重要視する精神性が、なんとも日本に似ていて親近感が湧きます。

聖なる谷の風景
▲ 写真だと魅力が伝わりにくいのが悔しい!私の撮影技術の限界です…。

眼下に広がるパノラマ。
11月は南米の雨季の入り口です。雲が低く垂れ込め、山々の緑が濃くなり始めているのがわかります。
乾季の茶色い大地も良いですが、この潤いを含んだ空気感もまた、アンデスの神秘性を高めてくれているように感じました。


🛸宇宙船の発着場?謎の円形遺跡「モライ(Moray)」

聖なる谷ツアーで最初に訪れたのが、なんとも不思議な光景が広がる「モライ遺跡」です。

まるで古代のローマ劇場のようにも、あるいは宇宙船の着陸ポートのようにも見えるこの巨大な円形の穴。
幾重にも重なる同心円状の段々畑(アンデネス)が、谷底に向かって深く掘り下げられています。
「誰かのいたずらでは?」と疑いたくなるほどの幾何学模様。本当に謎です。

💡正体は「インカの農業試験場」!?

実はここ、インカ帝国の国家プロジェクトとしての「農業試験場」だったという説が有力です。

  • 一番上の段と一番下の段では、深さによって気温差が5度〜10度も異なる。
  • この環境差を利用して、異なる標高に適した作物の品種改良実験を行っていた。

ジャガイモやトウモロコシなど、アンデス原産の作物が数千種類もあるのは、こうした飽くなき研究の成果なのかもしれません。トウモロコシの歴史を考えれば、古代にこんな実験が行われていても不思議ではありませんね。

石積みの美しさとデザイン性。ただの畑とは思えない、一種のアートのような遺跡でした。


🏰砦か、神殿か。巨石の村「オリャンタイタンボ」

モライを後にし、さらに谷の奥へと進むと、巨大な石組みの遺跡がそびえ立つ村「オリャンタイタンボ(Ollantaytambo)」に到着します。
ここは、クスコがスペイン軍に制圧された後、インカ皇帝マンコ・インカ・ユパンキが抵抗の拠点を築いた「砦」としての歴史も持つ場所です。

息を切らして登る段々畑

オリャンタイタンボの遺跡
▲ 画質が悪くて暗く見えますが(補正なし)、実際はもっと迫力があります!

見上げると首が痛くなるほどの急勾配。
山の斜面にへばりつくように作られた段々畑と、その上に鎮座する太陽の神殿跡を目指して登ります。
標高がクスコより低いとはいえ、ここは2,800m。階段を一段登るたびに心臓が早鐘を打ちます。

山肌に浮かぶ神の顔「ピンキュイリュナ」

対面の山の風景
▲ 日差しが出てきて綺麗でした。それでも「現地の空気感」を撮るのは難しい…

遺跡の頂上付近でガイドさんが指差した対面の山には、驚くべきものが隠されていました。
山肌にへばりつくように建っている建物跡は「ピンキュイリュナ(Pinkuylluna)」と呼ばれるインカ時代の倉庫跡です。
風通しが良く涼しいこの場所に食料を貯蔵し、神に見守らせていたのでしょう。自然の地形すらも信仰と実用に取り込む、インカの世界観に圧倒されます。

❓ 読者へのSOS ❓

この遺跡の岩肌には「神様の怒った顔」が浮かび上がって見えるそうなのですが、
私には全くどこだか分かりませんでした。
もしご存知の方がいれば、ぜひ教えてください!


🌙旅の初日を終えて

オリャンタイタンボの遺跡を降りる頃には、日も傾き始めていました。
この村は、現在もインカ時代に作られた水路が使われ、当時の区画のまま人々が生活している「生きているインカの村」でもあります。
石畳を流れる水の音を聞きながら、翌日のマチュピチュ行きへの期待を膨らませました。

高度順応を兼ねたこの「聖なる谷」ルートは、結果として大正解でした。
頭痛に悩まされることもなく、ペルーの自然と遺跡のスケールを存分に楽しむことができたからです。

🚋次回予告:いざ、天空の都市へ!

明日は、いよいよマチュピチュ村(アグアスカリエンテス)へ移動します。

☁️ 天気予報は「曇り時々雨」 ☔

果たして憧れの絶景は拝めるのか?
雨季のマチュピチュが起こした奇跡をお届けします。

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