800段の階段
古代の契約書
遺跡の動物たち
🚶そしてペトラ遺跡の深部へ
前回の記事では、ペトラ遺跡の顔である「エル・ハズネ(宝物殿)」や、壮大な王家の墓についてご紹介しました。
しかし、広大なペトラ遺跡の冒険は、ここからが本番です。
今回は、多くの観光客が引き返してしまうさらに奥のエリア、断崖絶壁を登り切った先にあるもう一つの巨大遺跡、そして遺跡に息づく「生きた歴史」について綴ります。
🧩ビザンチン時代の痕跡と「古代の契約書」
宝物殿を離れ、遺跡の中心部へと進みます。
ここはかつてローマ帝国やビザンチン帝国の影響を受けたエリアで、神殿や教会の跡が点在しています。

崩れかけた石壁の中に、ハッとするような色彩を見つけました。
ビザンチン教会(Petra Church)の跡地に残された、床モザイクです。

屋根は失われていますが、砂に埋もれていたおかげか、驚くほど保存状態が良いです。
鳥や魚、動物たちの姿がカラフルな石で描かれており、当時の人々の美意識が伝わってきます。
📜古代の厳しい掟「トゥルクマニヤの墓」

ある解説板の内容を読み解くと、まるで「契約書」のような厳しい記述がありました。
「この墓、中庭、食堂、貯水槽、壁のすべては主神ドゥシャラに捧げられたものであり、許可された者だけが埋葬される」
墓だけでなく「食堂」や「貯水槽」までセットで管理されていたとは驚きです。
死者を弔う場所は、生活の一部だったのかもしれません。
⛰️体力の限界へ!800段の階段と「修道院」
遺跡の最奥部から、さらに過酷なルートが始まります。
目指すは山頂にある巨大遺跡「エド・ディル(修道院 / Ad Deir)」。
そこへ辿り着くには、岩山を削って作られた800段以上の階段を登らなければなりません。

容赦なく照りつける太陽。
息を切らしながら登っていくと、眼下には絶景が広がります。ちゃんと水を用意しておいてよかった!

そして、最後の角を曲がった瞬間、疲れが一瞬で吹き飛ぶ光景が待っていました。

これがエド・ディルです。
有名な宝物殿(エル・ハズネ)と似ていますが、装飾はよりシンプルで力強く、サイズはこちらの方が巨大です(高さ約45m)。
ここまで来る観光客は少ないため、静寂の中でこの圧倒的な存在感と対峙することができます。これぞ、冒険の醍醐味です。
🐐遺跡の住人たち:動物と音楽
ペトラは「死んだ廃墟」ではありません。
そこには、過酷な環境に適応した動物たちや、この地を守り続ける人々の姿がありました。



そして、遺跡の木陰では、ベドウィンの青年が伝統楽器を奏でていました。

❓ 楽器の名前を教えてください ❓
写真の楽器は「ウード」でしょうか?
もし正式名称をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひDMで教えてください!確か現地で50USくらいなら売ってもいいと言われたのですが、結局買いませんでした。
📝ヨルダンの旅を終えて
シリアから始まった中東の旅。
ここペトラ遺跡は、間違いなくそのハイライトの一つでした。
教科書や映画の中でしか知らなかった世界を、自分の足で歩き、手で触れ、その空気を吸い込む。
インターネットで何でも見られる時代だからこそ、こうした「実体験」の重みは増しているように感じます。
現在、中東情勢は刻々と変化していますが、いつかまた平和な時代に、多くの人がこの感動を味わえる日が来ることを願ってやみません。
🌍 ▼ 旅のデータと参考文献
この記事は以下の公式サイト等を参考に作成しました。旅行計画の際は最新情報をご確認ください。
- 🎟️ Jordan Pass(ジョルダンパス)
ヨルダン入国ビザ料金とペトラ遺跡入場料がセットになったお得なパスです。 - 🇯🇴 Visit Jordan(政府観光局)
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※記事内の解説や翻訳は、現地の案内板やユネスコ情報を参考に筆者が要約したものです。
※現地で確認した価格や情報は訪問当時のものです。